最強のレーザー墨出し器とは?比較ポイントとおすすめ商品を紹介

建築現場での墨出し作業に欠かせないレーザー墨出し器。最近では、機能性や性能が向上した製品が数多く登場し、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。一口に「レーザー墨出し器」といっても、価格帯や機能、そして性能は実にさまざまです。特に「最強」を求める方にとっては、数ある商品の中から最適な一台を見つけるのは至難の業と言えるでしょう。

今回は、各メーカーから発売されているレーザー墨出し器の中から、最強の名にふさわしい製品を厳選してご紹介します。タジマ、シンワ、マキタ、VOICE、ムラテックKDSなど、人気メーカーの代表的な機種を徹底的に比較し、それぞれの特長や強みを分析します。

各メーカーの最強レーザー墨出し器を徹底比較!

それでは、各メーカーごとの最強スペックのレーザー墨出し器をご紹介します。

  • タジマ 「GEEZA センサーKJC」
  • シンワ 「レーザーロボ LEXIA VIVID」
  • マキタ 「SK507GDZN」
  • VOICE 「VOICE Model-G8」
  • ムラテックKDS 「DSL-93RG」

それぞれ、仕様や特徴を見ていきましょう。

タジマ 「GEEZA センサーKJC」

引用元:GEEZA NAVIセンサーKJC|レーザー墨出し器|TAJIMA(タジマ)

タジマの「GEEZA センサーKJC」は堅牢なメタルデザインが特徴のレーザー墨出し器です。仕様は以下の通りです。

レーザータイプブルーグリーンレーザー
照射モードフルライン・地墨点
精度10mで±0.81mm以内
価格(税抜)¥258,000

最も特徴的なのが、見やすさにこだわったブルーグリーンレーザーです。グリーンの見やすさとレッドのすっきりとしたラインを両立したブルーグリーンカラーによって、明るさがアップしてもギラつかないレーザーラインとなっています。

また、受光器を用いた自動誘導機能も搭載されています。

シンワ 「レーザーロボ LEXIA VIVID」

引用元:製品名 70857 / レーザーロボ LEXIA VIVID 51 グリーン

シンワの「レーザーロボ LEXIA VIVID」は、レーザーロボシリーズの中でレーザーの鮮やかさにこだわった一品です。仕様は以下の通りです。

レーザータイプグリーンレーザー
照射モードフルライン・地墨点
精度縦・横ライン7.5mで±1mm
価格(税抜)¥190,500

前モデルのLEXIAは、レーザーラインの明るさを3段階で切り替えることができました。一方、こちらのLEXIA VIVIDの場合はレーザーラインの明るさを4段階で切り替えることができ、VIVIDモードはLEXIAの強モードの約3倍もの明るさで照射できます。

とにかくレーザーの明るさで選びたいという方におすすめの製品です。

レーザーロボ LEXIA VIVIDについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

シンワのレーザー墨出し器「レーザーロボ LEXIA VIVID」はどんな商品?

マキタ 「SK507GDZN」

引用元:充電式屋内・屋外兼用追尾墨出し器 SK507GDZN

マキタの「SK507GDZN」は、マキタ製レーザー墨出し器のシリーズにおける最強モデルです。仕様は以下の通りです。

レーザータイプグリーンレーザー
照射モードフルライン・地墨点
精度10mで±1mm
価格(税抜)¥279,000

SK507GDZNの最大の特徴は、高輝度でも長時間使用可能なバッテリー性能の良さでしょう。照射モードをエコモードにした場合の、フルラインでの連続使用時間は約25時間となっています。

また、他のマキタ製品のバッテリーを使用できるという互換性の高さも魅力です。

SK507GDZNについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

マキタのレーザー墨出し器「SK507GDZN」の特長とは?

VOICE 「VOICE Model-G8」

引用元:VOICE フルライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G8

VOICEのレーザー墨出し器における最強モデルが「VOICE Model-G8」です。仕様は以下の通りです。

レーザータイプグリーンレーザー
照射モードフルライン・地墨点
精度10mで±1mm
価格(税抜)¥79,870

VOICE Model-G8は、高スペックでありながら価格が10万円以下というコストパフォーマンスが魅力です。

Bluetooth接続でスマホから操作ができ、別売りのユニットをつければ受光器を用いた自動誘導機能を追加することもできます。

VOICEのModel-G8については、以下の記事で詳しく紹介しています。

VOICEのフルライングリーンレーザー墨出し器「Model-G8」を徹底解説!

ムラテックKDS 「DSL-93RG」

引用元:DSL-93RG | ムラテックKDS株式会社

ムラテックKDSの最強レーザー墨出し器は「DSL-93RG」です。主な仕様は以下の通りです。

レーザータイプグリーンレーザー
照射モードフルライン・地墨点
精度10mで±1mm
価格(税抜)¥231,500

スマートフォンのアプリから操作可能で、電源のON/OFFから照射モードの変更、電池残量の確認までスマホ一つで完結できる利便性の高さが魅力です。

また、ユーザー登録をすることで、火災や盗難までカバーした充実の補償が受けられます。

ムラテックのレーザー墨出し器については、以下の記事で詳しく解説しています。

『ムラテックKDS株式会社のレーザー墨出し器のご紹介|評判や種類を解説』

最強のレーザー墨出し器の比較ポイントとは?

レーザー墨出し器に求める性能やスペックは人によって異なり、また扱う現場の環境によっても異なります。

最強のレーザー墨出し器を選ぶ際に重視したい比較ポイントは以下の通りです。

  • 照射ラインの多さ
  • 精度の高さ
  • レーザーの見やすさ
  • 機能の多さ
  • 耐久性の高さ
  • 保証の充実度

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

照射ラインの多さ

レーザー墨出し器を選ぶうえで、照射ラインの多さは作業効率に直結する重要な要素です。ラインが多いほど、一度の設置で多くの基準点を出すことができるため、墨出し作業の手間と時間を大幅に削減できます。

レーザー墨出し器の照射ラインは、大きく分けて水平ライン、垂直ライン、地墨ポイントの3種類です。機種によって、これらのラインの本数が異なります。全てのライン照射が可能なレーザー墨出し器を「フルライン」と言います。

作業内容に合わせて必要なラインの種類と本数を考慮することで、最適なレーザー墨出し器を選ぶことができます。ラインの本数が多いほど価格も高くなる傾向があるので、予算と照らし合わせて選ぶことも大切です。

精度の高さ

最強のレーザー墨出し器を選ぶには、精度の高さは非常に重要な要素です。精度の低い製品を使ってしまうと、墨出しラインに誤差が生じ、作業の進行に悪影響を及ぼす可能性があります。 

一般的に、高精度なレーザー墨出し器は±1mm/10m程度の精度を誇ります。現場によってはミリ単位の精度が求められるため、精度の高さは作業効率にもつながります。

製品を選ぶ際は、カタログや仕様書に記載されている精度を確認し、作業内容に適した精度を持つ製品を選びましょう。レーザー墨出し器は精密機器であるため、落下などの衝撃や高温多湿の環境にさらされると、精度が低下する可能性があります。製品を丁寧に扱い、適切な環境で保管することも、精度を維持するために重要です。

レーザーの見やすさ

レーザー墨出し器を選ぶ際は、レーザーの見やすさにも注目しましょう。レーザーが見やすいことで作業効率が向上し、精度の高い作業が可能になります。レーザーの見やすさは、以下の要素によって決まります。

  • レーザーの明るさ

明るいレーザーは、日中の屋外や明るい室内でもはっきりと見えます。レーザーの明るさは、レーザーダイオードの出力やレンズの性能によって左右されます。高出力のレーザーダイオードを搭載し、高品質なレンズを採用した機種は、より明るいレーザーを照射できます。

  • レーザーの色

レーザーの色は、視認性に大きく影響します。一般的に、緑色のレーザーは赤色のレーザーよりも見やすいと言われています。これは、人間の目が緑色の光に敏感であるためです。また、緑色のレーザーは、赤色のレーザーに比べて、同じ出力でも明るく見えるという特徴があります。

  • レーザーの線の太さ

線の太いレーザーは、遠くからでも見やすいというメリットがあります。しかし、線の太すぎると、細かい作業には不向きです。そのため、作業内容に合わせて適切な線の太さを選ぶ必要があります。

レーザー墨出し器の中には、レーザーの明るさを調整できる機能を搭載した機種もあります。作業環境や作業内容に合わせてレーザーの明るさを調整することで、より見やすい状態で作業することができます。

機能の多さ

レーザー墨出し器を選ぶ上で、搭載されている機能の多さも重要な比較ポイントです。作業効率を向上させる便利な機能が備わっているかどうかに注目しましょう。例として、以下のような機能が挙げられます。

  • ジンバルロック機能
  • 受光器を用いた自動誘導機能
  • スマホ操作機能
  • 電池残量警告アラーム機能

このように、機能の多さは作業効率や安全性に直結します。自身の作業内容や用途に合わせて、必要な機能が搭載されているかを確認し、最適な機種を選びましょう。

耐久性の高さ

レーザー墨出し器は、現場作業で使用する精密機器であるため、高い耐久性が求められます。落下や衝撃、粉塵、水濡れなど、過酷な環境に耐えうる頑丈な構造であることが重要です。耐久性の高さは、製品寿命を左右するだけでなく、作業の効率性や安全にも関わります。

レーザー墨出し器の耐久性を評価する際には、まず、本体の材質や構造をチェックしましょう。堅牢な素材を使用し、衝撃吸収性に優れた設計がされている製品を選ぶことで、不意の落下や衝突による破損リスクを低減できます。防塵・防水性能も重要な要素です。粉塵や水気の多い現場で使用する場合は、IP等級の高い製品を選ぶことが大切です。IP等級とは、電気機器の保護等級を表す国際規格であり、数字が高いほど防塵・防水性能が高いことを示します。

レーザー墨出し器のメーカーが、耐久性試験を実施しているかどうかという点もポイントです。

保証の充実度

レーザー墨出し器を選ぶ上で、保証の充実度も重要な要素です。レーザー墨出し器は高価な精密機器であるため、万が一の故障や不具合に備えて、安心して使える保証体制が整っているか確認しておきましょう。保証期間の長さだけでなく、保証内容の範囲も重要です。例えば、自然故障だけでなく、落下などによる破損も保証対象となるか、修理にかかる費用や時間はどの程度かなどを事前に確認しておくと安心です。メーカーや機種によって保証内容は大きく異なります。

最強のレーザー墨出し器を扱う上での注意点

レーザー墨出し器は精密機器であり、高額な投資となります。最強スペックのレーザー墨出し器を購入する場合には、いくつかの注意点があります

  • レーザー墨出し器の設置・保管場所

不安定な場所に設置すると、機器が転倒し故障の原因となるだけでなく、測定精度にも影響します。安定した平面に設置し、必要に応じて三脚やクランプを使用しましょう。また、高温多湿な環境や粉塵の多い場所での使用は避け、屋内で使用する際も換気を心掛けてください。

  • レーザー墨出し器の取り扱い

落下や衝撃は故障の原因となりますので、持ち運びや保管の際には十分注意してください。使用後は、柔らかい布でレンズや本体を清掃し、汚れや埃を取り除きましょう。定期的なメンテナンスを行うことで、機器の寿命を延ばし、精度の高い測定を維持できます。

万が一、故障や不具合が生じた場合は、自己修理は行わず、メーカーのサポート窓口に相談することをおすすめします。これらの注意点をしっかり守ることで、レーザー墨出し器を安全かつ効果的に活用し、精度の高い作業を実現できるでしょう。

まとめ

この記事では、様々なメーカーから発売されているレーザー墨出し器の中から、最強のレーザー墨出し器を選ぶための比較ポイントと、おすすめ商品を紹介しました。最強のレーザー墨出し器を選ぶには、照射ラインの多さ、精度の高さ、レーザーの見やすさ、機能の多さ、耐久性の高さ、保証の充実度などを考慮する必要があります。今回ご紹介した商品は、いずれも高性能で信頼性の高い製品ばかりです。しかし、それぞれの商品には特徴がありますので、ご自身の用途や予算に合わせて最適な商品を選んでください。

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