STSのレーザー墨出し器を一覧で紹介!注目すべき特徴は?

STS株式会社は、愛知県名古屋市を拠点に測量・測定機器・レーザー機器等の製造販売を手がける日本企業です。STSは、建設現場での墨出し作業に欠かせない「レーザー墨出し器」の製造も行っています。
この記事では、STSのレーザー墨出し器を紹介し、STSならではの特徴を解説します。
STSのレーザー墨出し器をまとめて紹介

引用元:STS
建物の建設や内装工事などにおいて、水平・垂直を出す墨出し作業は非常に重要です。正確な基準線がないと、施工の精度が落ちてしまい、仕上がりに影響が出てしまう可能性があります。そこで活躍するのがレーザー墨出し器です。
レーザー墨出し器は、レーザー光を使って水平・垂直の基準線を出すことができるため、墨出し作業の効率を大幅に向上させることができます。STSは、レーザー墨出し器を製造・販売しているメーカーの一つです。
STSのレーザー墨出し器を、スペック別に詳しく紹介します。
電子整準式フルライングリーンレーザー墨出し器

引用元:STS
レーザー墨出し器における電子整準式とは、わずかな振動でレーザーラインがブレてしまうのを補正し、ピタッとラインが安定する機能を指します。
レーザー墨出し器の中でも高スペックな「電子整準式フルライングリーンレーザー墨出し器」である「EAGL-440G」と「EAG-440」を紹介します。
EAGL-440G
STSのEAGL-440Gは、高輝度グリーンレーザーを採用した墨出し器です。グリーンレーザーは赤色レーザーに比べて視認性が約4倍高く、明るい現場でもはっきりとラインを確認できます。屋内はもちろんのこと、屋外の使用にも適しています。
フルラインレーザー搭載で、水平全周360°、W両縦、大矩、地墨のライン照射が可能です。受光器と組み合わせることで、最大約50mの長距離照射が可能です。本体の整準範囲は約±3°と広く、素早く正確な墨出しができます。
また、EAGL-440Gには自動誘導機能が搭載されています。自動誘導とは、ラインを照射したい位置に受光器を置くことでレーザー墨出し器が自動で動き、ライン位置を合わせてくれる機能です。
価格は¥299,000(税抜)と、スペックに見合った高価格帯の商品となっています。
EAGL-440Gについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
『STSのレーザー墨出し器「EAGL-440G」を徹底解説!』
EAG-440
EAG-440は、STSが提供する電子整準式フルラインレーザー墨出し器です。
EAGL-440Gと同様にフルライン照射が可能で、照射距離も最大50mとなっています。
液晶パネルによって操作しやすく、電源OFFにした時のレーザーのモードを記憶しONにした際に設定し直さずに済む「メモリー機能」もあります。ただし、自動誘導機能は搭載されていないため、価格は¥240,000(税抜)となっています。
側面照射フルライングリーンレーザー墨出し器

引用元:STS
続いて、側面照射フルライングリーンレーザー墨出し器「CMG-445G」をご紹介します。
一般的なレーザー墨出し器と形状が異なり箱型で、手のひらに乗る小型設計となっています。本体の重量はわずか500gで、持ち運びしやすい点が魅力です。
CMG-445G
CMG-445Gの最大の特徴は、本体側面に配置されたレーザー照射口です。壁際や狭い場所での墨出し作業をスムーズに行うことができます。これによって、従来の墨出し器では困難だった、出隅、入隅の壁際にクロスラインレーザーを照射可能です。
マグネット付きのL字金具が付属しており、三脚や壁面などに設置しやすいのも箱型ならではの特徴でしょう。
価格は¥165,000(税抜)で、受光器や専用の工具などが付属した充実のオールインワンセットとなっています。
グリーンレーザー墨出し器
STSのグリーンレーザー墨出し器は、「SRSシリーズ」と「GVシリーズ」の2つのシリーズで展開されています。
それぞれのシリーズごとに、商品を紹介します。
SRSシリーズ

引用元:STS
STSのグリーンレーザー墨出し器SRSシリーズは、高輝度グリーンレーザーを採用した、さまざまな現場に対応できる製品群です。標準モデルであるSRS-440Gを筆頭に、より高機能な機種も展開しています。
- SRS-440G
屋内外の作業現場で活躍するグリーンレーザー墨出し器です。水平・垂直4方向と地墨点のフルライン照射が可能で、高輝度レーザーによって明るい場所でも視認性を確保しています。価格は¥221,000(税抜)となっています。
- SRS-410G
SRS-440Gよりも機能性が抑えられ、コンパクトなモデルです。価格は¥155,000(税抜)で、2方向に360°ライン照射が可能です。フルラインではありませんが、コストパフォーマンスに優れた機種です。
GVシリーズ

引用元:STS
STSのグリーンレーザー墨出し器、GVシリーズの製品の中からいくつかをご紹介します。
- GV-215G
¥73,000(税抜)という低価格ながら基本性能を網羅したモデルです。鉛直十字、地墨点、水平、大矩という最も使用する照射パターンに対応しています。
- GV-415
GV-215Gは360°照射ができませんが、こちらは垂直ライン(大矩)360°照射が可能です。価格は¥109,000(税抜)となっています。
STSのレーザー墨出し器の特徴

ここまで、STSのレーザー墨出し器について紹介しました。
それぞれの製品に共通する、STSならではの特徴として「火災・盗難補償付き」「レーザー関連機器が充実」という2点が挙げられます。
火災・盗難補償付き
STSのレーザー墨出し器には、「STSトータルサポート」という保証が付いています。これは、購入日から1年間、火災や盗難による損害を補償する制度です。
万が一、火災や盗難で製品が損害を受けた場合、STSが無料で修理または交換対応を行います。ただし、故意による損害や自然災害による損害は補償対象外となりますのでご注意ください。また、補償を受けるためには、製品の購入を証明する書類(領収書や保証書など)が必要となります。製品登録を行うことで、スムーズな補償手続きが可能になりますので、購入後は忘れずに登録しておきましょう。
レーザー関連機器が充実
STSはレーザー墨出し器本体だけでなく、レーザー関連機器も充実させて提供しています。作業効率を向上させるためのアクセサリーや、墨出し器を安全に保管・運搬するためのアイテムなど、さまざまなニーズに対応した製品が揃っています。
例えば、受光器はレーザー光を検知して正確な照射をサポートする機器です。明るい場所や長距離での作業時に役立ちます。また、エレベーター三脚や軽量三脚は、墨出し器を安定して設置するための必須アイテムと言えるでしょう。STS製品は、これらの充実したレーザー関連機器とレーザー墨出し器をセットで購入することができます。
STSというメーカーについて

引用元:STS
STS株式会社の概要は以下の通りです。
会社名 | エス・ティ・エス株式会社 |
設立 | 1989年4月 |
代表者 | 代表取締役社長 工藤 浩 |
本社所在地 | 名古屋市天白区鴻の巣1丁目1603番地 |
資本金 | 3,500万円 |
従業員数 | 32名 |
事業内容 | 測量・測定機器・レーザー機器等の製造販売 |
まとめ
ここまで、STSのレーザー墨出し器について、機種の特徴やSTSというメーカーについて解説してきました。
STSは、測量機器の専門メーカーとして長年の実績と信頼を誇り、高品質で使いやすい製品を数多く提供しています。特にレーザー墨出し器は、建設現場や内装工事などで高い精度と効率的な作業を実現するために欠かせないツールとなっています。
今回ご紹介したように、STSのレーザー墨出し器は、グリーンレーザーを採用した見やすいラインや、自動補正機能による使いやすさ、そしてさまざまな現場に対応できる豊富な機種が揃っています。加えて、火災や盗難に対する補償制度も用意されており、安心して使用できる点も大きなメリットです。レーザー墨出し器の購入を検討する際には、ぜひSTSの製品も選択肢の一つとして考えてみてください。